低酸素運動とは?

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低酸素運動とは?

低酸素と高酸素

酸素は私たち人間にとってはなくてはならないもので、人間のエネルギーを生む生命の源です。この酸素を上手く利用することによって、健康づくりのお手伝いができると考えます。つまり、現代のハイテク技術を利用して空気の圧力(気圧)、濃度(酸素)およびその両方を人工的に制御して「低酸素環境」、「高酸素環境」および「高気圧高酸素環境」を造り出し、色々な目的に応じて利用することができます。

低酸素環境 低酸素環境は高分子の分離膜を利用することによって空気中の酸素と窒素を分離し、結果的に窒素の多い低酸素環境ができます。
高酸素環境 高酸素環境は低酸素環境を造るための分離膜を利用して空気中の酸素と窒素を分離し、低酸素空気のもう一方に酸素の多い高酸素環境ができます。このときの気圧は常(平)圧のため常圧高酸素といいます。
高気圧高酸素環境 コンプレッサーで加圧した空気を耐圧構造の部屋に供給し、1.1~1.3気圧の高気圧で高酸素の環境を造ります。

有酸素運動と無酸素運動

私たちの身体が働くためのエネルギーは「有酸素エネルギー」と「無酸素エネルギー」の2種類があります。「有酸素エネルギー」は酸素がなければ発生しないエネルギーであり、「無酸素エネルギー」は酸素を必要としないエネルギーであります。「無酸素エネルギー」は、突発的な運動にすぐ役立つ反面、疲労素である乳酸が体内に蓄積されてしまうので、わずか1~2分程度しか持続することができません。しかし、これに酸素が送り込まれると、乳酸が分解されて新しいエネルギーを生み出します。これが「有酸素エネルギー」なのです。体内に効率よく酸素を送り込むために、何よりも心臓と肺の機能を高めなければなりません。そのためには、有酸素運動(エアロビクスなど)が効果的といわれています。

酸素と高地(高所)トレーニングの話

酸素と高地(高所)トレーニングの話

トップアスリートの中には標高3500m級の高地でトレーニングを行う選手もいます。高地は酸素濃度が地上の約21.9%に比べると低く、その環境でトレーニングすることにより、ヘモグロビン(Hb)の量が増えたりして、酸素を効率よく体内に取り込む能力が高まります。
スポーツ選手の運動能力は肺から取り込まれる酸素を血液中にいかに多く溶け込ませるかによって左右されます。
その能力は血液中のヘモグロビン(Hb)の量により決まります。ヘモグロビン(Hb)と酸素の結合度を表す指標を酸素飽和度といいますが、この酸素飽和度は温度、血液PH 等で変化します。

運動時に体温が上昇すれば酸素飽和度は高くなり、乳酸等の発生により血液PH が高くなると酸素飽和度は逆に低下してしまうのです。また、酸素分圧が低くなっても酸素飽和度は低下するので、高地のような気圧の低い所では酸素飽和度も低下してしまいます。しかし、問題となる高さは3000m以上になります。このような高地では、不足する酸素輸送を補うためにHb 量が増加する。これを狙ったのが高地トレーニングです。幾つかの報告によれば、準高地と呼ばれる2500 mでも同様のトレーニング効果があるといわれています。

高所トレーニングの研究

1.トレーニング・ハイ/リビング・ロウ(Training high / Living low)

標高1800m~2000m以上の高地環境を利用して行われるトレーニングを一般に高地(高所7トレーニングと呼んでいます。1997年にLevineとStray-Gundersenによって「リビングハイ/トレーニング・ロウ(Living high/Traininglow7」が提唱され、高地に滞在してトレーニングは低地で行う方法がとられていた。
近年これに対して日本を中心に、「低酸素室」を利用して低酸素室内でトレッドミルなどを利用して運動を行う、高地でトレーニングを行い低地に滞在するトレーニング・ハイ/リビング・ロウ(Training high / Living low7が注目を浴びてきています。この、「低酸素室」を利用したトレーニング・ハイ/リビング・ロウは、1日1時間位の低酸素トレーニングを継続的に行うことにより、短期間で効果が現れ、持続性運動能力を必要とするマラソン選手や競輪選手、それに特殊な例として中高年の登山家達に愛用されてきている。

2.高所トレーニングとダイエット

マラソン選手たちが高所トレーニングにより運動能力向上の成果をあげています。この成果は有酸素運動系の機能が向上したためです。この成果をもとに、高所による有酸素運動を実施して、一般の人達の肥満対策に利用し、社会問題である成人病予防に役立てたいと考えます。

飽食の時代といわれる現代では、本来、健康を維持するために重要な役割を果たしている体脂肪が、現代人の過食と運動不足により、肥満を招いてさまざまな病気を引き起こしています。肥満が原因で起こる病気には動脈硬化症、高血圧症、糖尿病、通風、関節炎、腎疾患などがあります。
肥満を解決するには、余分な脂肪を体内に貯えないようにすることが解決の道ですが、私たちの体は、脂肪の合成、分解、蓄積がたえず「脂肪細胞」と呼ばれる細胞の中で行われ、脂肪細胞は大きくなったり、数が増えたりします。

「低酸素室」において有酸素運動を行うことは、平酸素での有酸素運動に比べ相対的運動強度が高くなり、細胞組織の低酸素状態を一層促進することになる。このように「低酸素室」での有酸素運動は、一定期間継続すると、組織への酸素運搬機能が急性適応から次第に効率的な慢性適応へ移行することになります。
これが高所順化であり、この効果を利用して、一定期間「低酸素室」で有酸素運動行うことにより一般の人達の肥満対策を行なうものであります。
高所トレーニングは、長距離ランナーの能力向上の手法で取り入れられており、充分実績データを残している方法です。この実績をもとに一般の肥満対策に応用しようとするものです。
肥満は、体脂肪を減少することが目的ですから、うっすらと汗をかく程度の有酸素運動が中心で、これを継続することによりダイエットを目指すものです。

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